ミクFES'09(夏) @新木場STUDIO COAST

2007年8月31日にクリプトン・フューチャーメディアからVOCALOID2初音ミクが発売されてから2年。その日に合わせて開催された「ミクFES'09(夏) 〜初音ミク 2nd Anniversary」のチケットが取れたので、8月末の月曜日だというのに、しかも台風が絶賛接近中だというのに新木場のSTUDIO COASTへ。

整理券番号が1400番台と後ろの方だったのであまり期待してなかったものの、考えてみればオールスタンディングだしドリンクエリアと物販に列は出来てたし、ということで舞台向かって右手側の入り口からぐるっと反対側へ回り込んでアリーナ前方中央の手すり前辺りを確保。舞台を見ると中央と左右にプロンプターらしき透明なスクリーンが。ここがミクのエリアか。

開演前のDJはbaker氏。公式サイトでは「ウイニングイレブンの熱狂的なファンとしても知られるあの有名Pが」って隠してあったけど、本人の blogで数日前にネタばらしされていたという罠。でもそれも楽しみに20分前にはフロア入り。んで最初に聞こえてきたのはぽっぴっぽーのアレンジだったw
開演直前には「celluloid」のアレンジで俺テンションUP。個人的な話、初めて買ったVOCALOID関連のCDがbakerさんの同人流通CD「REFLECTION」だったもので…。

開演

開演して最初に登場したのはMCの松嶋初音女史。次いでゲストの「初音ミクの骨の人」こと小倉唯嬢。Project DIVAのモーションプレーヤーが生でみくみくのサビの振りを展開して一部客席ヒートアップ。早い早いw

ika&MOSAIC.WAV

M01. みくみくにしてあげる♪
M02. 電気の恋人 -I am Programmer's Song- /* VL-3901mkII */
M03. HATSUNEtive
M04. みんなみくみくにしてあげる♪

10月にCDが出るika&MOSAIC.WAVがトップバッター。いきなりみくみくとは容赦ないけど、「全てはここから始まった」と言っても過言ではないこの曲で幕開けというのが相応しいのかも。
以降3曲は10月発売のCD収録曲。ちょっと装いが変わっても相変わらず良さげなみくみくのFULL Versionをはじめとして初めて聞く曲だけど順応性高く乗っていくのですよ、ってかikaさん分かりにくいけどミクコスしてるのかw

デッドボールP

M05. 私は人間じゃないから
M06. とある娼婦の恋
M07. 牛乳飲め!
M08. 木枯らしの朝
M09. 筆おろし
M10. 既成事実 (MEGA Mix)

何故か水着(下着?)姿の外人のおねーちゃんが登場したかと思ったら、上半身裸に縞パン一丁で登場のデP。あんたもしまぱんで出てくるんかい!w それからドサクサに紛れて曲中にこっそり阿久女イクを混ぜるな!w ノンストップでのパフォーマンスお疲れ様です!
感想を一言でまとめるなら"ここに病院を建てよう"タグ一択。満面の笑みで「バカヤロー!(褒」と叫んだし、「牛乳飲め!」ってシャウトもしたけど。

ちーむMOER

M11. 恋スルVOC@LOID
M12. ロミオとシンデレラ
M13. 恋色病棟
M14. Dear

すっかりデP色に染まってしまった空気を浄化するために(?)、MOERレーベルからCDをリリースしている3組(とレーベル代表)がバンドを組んで登場。この組み合わせのヒントは1ヶ月前にアップされた動画にありました。
D
恋スルはオリジナル音源とDIVAモーションのミクの組み合わせ。客席から音階に沿った「ら〜ら〜ら〜ら〜ら〜ら〜ら〜ら〜♪」とは訓練されてる。
週刊VOCALOIDランキングでは最近すっかり門番のロミシン以降がバンド演奏。ロミシンはやっぱり格好いい曲だなー。
恋色病棟はYおじさん画、動画フゥワシナァッ!のPVそのまま上映。ここで無駄にテンションが上がったバカがここにいます。あとMCのメンバー紹介で無駄に「ふわシナー!」とか叫んですいません。ミラクルペイントとかつきうさぎとかマージナルとかナナイロパンダとかが好きなただのファンです(ぇ
ここのゾーンは3組それぞれに代表曲のみになってしまったのがちょっと残念かな。各人もう1曲ずつは聴きたかった。ちなみにMOERレーベルではもう一人、ジミーサムPもCDを出してる(物販ではTシャツも売ってた)けど今回は関係者席にいらっしゃいましたとさ。

kz (livetune)

M15. 恋は戦争 Remix
M16. ファインダー (kz's DSLR remix)
M17. FarAway
M18. Heart Beat
M19. Crosslight
M20. Packaged (kisk baker's Yogamix)
M21. Last Night, Good Night [mononofrog_4sk cutup edit (kz re:edit)]

"※ここだけ会場名がageHaになります"と言いたくなるほどダンスフロアと化したこのゾーン。この手の音が好物の一つである自分にとっては、前のゾーンからの高テンションそのままにこの時点でイベント発表時の期待以上の満足感。
セルフリミックス版のファインダーとbakerさんのPackagedリミックスは特にここで聴けて良かったと思えた曲たち。bakerさんもそうなんだけど、トラックメーカーとして好きなんだろうな、と改めて実感。ごちそうさまでした。

supercell

  • P. 渡辺シュンスケ
  • B. タカマック
  • Dr. 石井悠也
  • Gt. 西川進
  • String. ハナコ、ヤスコ、エンドウ、クラッシャー木村
  • Key. ryo
M22. 恋は戦争
M23. ワールドイズマイン
M24. ブラック★ロックシューター
M25. 初めての恋が終わる時
M26. メルト

個人的にはボーナスステージ、でも大多数のお客さんはここがメインというsupercell。会場内の物販でlivetunesupercellのタオルマフラーを売ってたんだけど、客席見たら大半がsupercellのタオルマフラー装備という状況。あれ、livetuneタオルマフラーの俺少数派?
それはさておき、ryoさんがこれまでニコニコで公開してきた*15曲を全部やってしまうという大盤振る舞い。1曲1曲イントロの時点で客のテンションが今までとはっきり違う。B★RSに至っては最初合唱しちゃうしwそして演奏陣が揃いも揃ったりというベテランの皆様。いろんなものが圧倒的に押し寄せてくる感じがあった。
自分でもlivetuneの時点でもうお腹いっぱいです感だったのに、デザートは別腹ですとばかりに勢いに乗っていった感じ。いや、コミケでの出展時に頒布されてたCDは2枚とも買う程度には好きなんですよ、先にinokixさんの替え歌と太目ニクが頭に浮かんじゃう時もあるけどw

終演

最後にハッピーバースデーを歌って全出演者の挨拶を以てプログラム終了。おまけ的にアニメ版ブラック★ロックシューターのトレーラーが流れてアンコールもなく公演終了。時計見たら21:40だって。基本的に息つく暇の無かったライヴを2時間半以上やってたのかw


自分のVOCALOIDの原体験は約2年前に「North-T/タイムリミット(体験版)」とか「livetune(kz)*2/Packaged」とか「baker/celluloid」とかで初音ミクの存在を知ったこと。初回のぼからん*3の頃を知ってて、ロイツマがまた3の倍数の順位wとか、みくみくの牙城堅いw、とか楽しんでた自分としては、凄いところまで進んだもんだなぁというのが正直な実感。踊らされているのかもしれないけど、これまでにVOCALOID関連のCDを(商業、同人込みで)何枚買ったかw
これからまたどこまで進むのか、1リスナーとしても楽しみにしたいところ。とりあえず記念すべき100回目のぼからんを見てくるとしましょうかね。

*1:メルトの頃はsupercell結成前なのでこの表現。今ではsupercell楽曲扱いみたいだけど…

*2:Re:MIKUSのリリース前まで、livetuneはkzさんとかじゅきP(現CAPCOMサウンドチーム在籍)の二人ユニットだった

*3:「週刊みくみくランキング #1」。http://www.nicovideo.jp/watch/sm1236668